一般歯科 ~基本的で重要な診療~

歯を失う理由の多くは、虫歯と歯周病。その主な原因は歯の汚れや噛み合せ歯を失わせない基本治療を重要視する、これこそが歯科保存科の基本精神!まず、何よりもこれが重要。基本あっての最新治療です。
 

【保存歯科治療】 神経保存と早期発見・早期治療!

虫歯の進行と痛み

虫歯は歯の崩壊の第一歩です。疾患は早期に発見して、早期に進行を止めることが全ての医療において重要となります。患者さんの多くは虫歯に気づかず、痛みも感じていないことが多いです。
 

虫歯は入り口が小さく、中で拡大します。(下写真)それは最外層を覆うエナメル質が硬く、中層の象牙質が柔らかいため、中の方が早く崩壊します。そのため最外層を覆うエナメル質を取ると、歯の中は真っ黒になっているのです。実際にそれを見せると『え~、全然痛くなかったのに、こんなことになってるなんて・・・』と、みなさん面白い様に同じことをおっしゃいます。
 

その理由は次のようなことが考えられます。

● 生体の防御反応により、痛みの伝達をブロックしているおかげで痛みを感じない
● 歯の中で組織が一気に崩壊しすぎて、神経が一気に死んでしまっていた
● 少し痛みを感じた時期もあったが放置したため、神経が死んで痛みを感じなくなった
● 虫歯の穴に食べ物などが詰まって、それが蓋になってしみるのを防いでいた
 

しかし、これは偽りの安定であって、そのまま放置しておくと突然の激痛に襲われ、神経が死んで化膿し溜まった膿は、歯の根っ子の先から外へ出て顎などへと感染していきます。顔面は腫れて輪郭は変形して、1週間近く悩まされることになります。そんなことにはならないように早期発見、早期治療しましょう。

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左右は同じ歯です。中(右の写真)はこんな状態です。神経到達までわずかです。中心の空間が神経の部屋です。

虫歯治療と神経保存

放置すると削ってつめる⇒神経をとる⇒歯を抜くといったように治療範囲も大きくなっていきます。神経を保存出来るかどうかは、歯の寿命に大きく関与します。神経をとるということは、一緒に栄養供給血管まで除去することになり、歯が脆くなります。神経保存治療を最優先に行います。

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【歯周病治療】 定期健診と歯の保存に対する意識改革!

1268_m5.png成人の約90%の人が罹っていると言われる歯周病は国民病とも言えます。政府もこの歯周病への対策を重要視するようになりました。近年、歯周病と様々な全身疾患との関係についての以下の報告が多くなっています。
 

● 歯周病菌が心臓の弁に付着して心筋梗塞の原因となる。
● バージャー病(手・足の先が腐敗する病気)に罹った壊死組織から歯周病菌が発見される
● 糖尿病により歯周病は悪化し、逆に悪化した歯周病から全身に歯周病菌が進入する
 

歯周病は完治しないと言われます。それは完治の定義の問題です。
歯周病は歯茎のみ炎症がある歯肉炎と歯を支える骨が溶けたようになる歯周炎の2段階からなります。歯肉炎は完全に治り、完治も十分にありえます。

 

一方、歯周病は健全な10代の頃のように歯を支える骨が全くダメージを受けていない状態に回復することを完治と言うならば完治はありえません。しかし、歯を支える骨が無くなり続ける病状の進行を止めて、安定した状態にすることを完治と言うならば、それは十分に可能なことですし、歯周病治療の目的はそこにあります。元に戻らないなら放置しておこうと考えるなら、もう歯は無くなる道しかありません。歯が無くなった方は「歯が無くなってから、歯の重要さが身にしみました」とおっしゃいます。
 

歯科学生や衛生士さん、歯科助手さんは歯周病の勉強をすると、次の日から狂ったように歯を磨くようになります。それは、歯周病の恐ろしさを知るからなのです。
 

当クリニックの医師も煙草は吸わず、就寝前のブラッシングは20分行っています。自分がしていないことを他人にしろとは言いません。私も歯周病と戦っています。患者さんもこの忠告を真剣に考えて頂き、歯科医師と協力して歯を守っていきましょう。

 

【レーザー治療】 低侵襲の光学治療

当クリニックは2種類のレーザーを使用しています。レーザーといっても、その種類によって用途や適応症例は変わります。適応症例の一部を紹介します。

● 歯を抜いた後の痛みの緩和作用や細胞活性による創傷治癒促進効果
● 顎関節痛の緩和
● 歯周病外科的治療での低出血治療
● 腫れに対する非外科処置による抑制効果

この他にも治療に対して様々な利点が得られます。

   ●歯茎の黒ずみを綺麗にします。〘 歯茎ピーリング 〙

 

【口腔外科】 手術の実施や大学病院への紹介

一般的な診療所の口腔外科分野の治療と言えば、その多くは歯を抜くことでしょう。当クリニックには顎関節症の相談として口腔外科を探し来院される方が多いです。顎関節症についてはマウスピース治療を参照してください。そのほか当クリニックでは口腔内の粘膜・舌・顎・骨折・がん・感染症等の判定や大学への紹介状作成を行います。些細な違和感、変化がありましたら、一度ご相談下さい。

 

【小児歯科】 歯科教育や治療練習などでゆっくり慣れましょう


可能な限り押さえつけるなどの恐怖心を大きくしてしまう治療は裂けるように治療器具で遊んでもらうなどの練習をしています。キーンと大きな音がしない器具も用意しています。しかしながら、時間をかけて練習しても暴れてしまうお子様の場合は、治療による口腔内の損傷等の危険性が増えるため、対応を相談させて頂く場合があります。